NOKO「ホワイトクリーム」は濃厚本舗から発売されている、ハイドロキノンを主成分とする美白を目的としたクリーム。楽天などのランキングでは常に上位にランクインし、評価も高いので気になりますよね。ドラッグストアでも購入できるようですが、主に通販で販売を伸ばしているようです。
シミやくすみを改善する美白効果がしっかり得られるなら購入してみたいという人も多いのではないでしょうか。しかし、一方で「本当に効果があるの?」と疑問を感じずにはいられません。なぜならあまりにも安いから!
美白効果はどの程度期待できるのでしょうか。そして、特に気になるのが他の美白化粧品に比べて効き目はどうなのかという点でしょう。ここでは他の有名化粧品とも比較して、NOKOハイドロキノンクリームの効果について見ていきましょう。
NOKO ハイドロキノンクリームは価格と濃度がすごい
NOKOの最大の特徴は価格の安さ、そしてハイドロキノン濃度の高さです。NOKOが通販で非常に人気なのも価格の割にハイドロキノン濃度が高いからです。
価格:1296円
ハイドロキノン濃度:2%
30g入りで3カ月間使用できます。1日あたりで換算すると約14円になります。
NOKOの価格と濃度を有名化粧品と比較してみる
ハイドロキノンを配合した化粧品といえば、何といってもビーグレンとアンプルールが有名ですよね。この2社とNOKOの製品を価格とハイドロキノン濃度で比較してみましょう。
- 【ビーグレン】QuSomeホワイトクリーム1.9
- 価格:6,480円
- ハイドロキノン濃度:1.9%
- 【アンプルール】ラグジュアリーホワイト コンセントレートHQ110
- 価格:10,800円
- ハイドロキノン濃度:2.5%
以上から、コストパフォーマンスを単純に比較するなら
NOKO>>>>ビーグレン>>>>アンプルール
ハイドロキノン濃度を単純に比較するなら
アンプルール>>>>NOKO>>>>ビーグレン
とこのようになります。
ハイドロキノン「安定型」による違いとは?
ハイドロキノンを含む化粧品を価格と濃度で比較しましたが、効き目に関しては単純に答えを出すことはできません。
なぜならハイドロキノンの効果は濃度だけでなく、どのようなタイプのハイドロキノンかによっても変わってくるからです。
ここでは、ハイドロキノンの濃度に関連して、濃厚本舗が提唱している説と、アンプルールが提唱している説を比較してみましょう。
ポイントとなるのは「安定型」とは何なのか。そしてハイドロキノンの効果にどのような影響を与えるのか、です。
NOKO(濃厚本舗)の言い分
NOKOのホワイトクリームに含まれているのは純ハイドロキノンと呼ばれています。通常、ハイドロキノンは酸化しやすいため、合成界面活性剤を用いて安定化させています。1gの安定型ハイドロキノンの配合比率は0.7gが界面活性剤、残り0.3gがハイドロキノンとなります。
濃厚本舗によれば、安定型ハイドロキノン5%は、純ハイドロキノンに換算すると1.5%と同等なのだそうです。言い換えると、純ハイドロキノン2%のNOKOのホワイトクリームは、5%の安定型ハイドロキノンよりも濃度で優っていることになります。
また、濃厚本舗のハイドロキノンがまったく安定化されていないわけではなく、精密乳化という方法で安定性を高め、酸化しにくく肌への刺激も弱めているそうです。
お買い得情報
アンプルールの言い分
アンプルールが採用しているハイドロキノンは新安定型ハイドロキノンといいます。安定型の前に「新」がついているので濃厚本舗で否定的に取り上げられた「安定型」とは違うのかもしれません。
- 新安定型ハイドロキノン
- 従来のハイドロキノンよりも酸化しにくい。温度や熱などの耐性も強くなっている。肌への刺激が減り、安定して効果を発揮できる。
シミやくすみができるのは肌でメラニンが作られるからです。メラニンは、チロシンとチロシナーゼという酵素が合わさったときに活性化します。ハイドロキノンはこのチロシナーゼの働きを抑制することができ、その抑制効果はアルブチン、ビタミンC、コウジ酸といったその他の美白成分をよりも強いといわれています。
そして、新安定型ハイドロキノンはメラニンの中に入り込みやすいので、従来のハイドロキノン以上の美白効果を期待できるとされています。
このようにメーカーによって見解が異なっています。一方では、安定型は単にハイドロキノンの配合率を低くするものとして語られていますが、一方では、安定型のメリットが語られています。恐らく、同じ「安定型」という言葉を用いて別々のことを語っている可能性があります。これでは安定型だから悪いとも、反対に良いともいえないでしょう。
より慎重に判断するなら、濃厚本舗が述べるような、安定型ハイドロキノン5%は純ハイドロキノン1.5%相当という説はいったん採用せず、表記されている濃度だけで考えた方が良さそうですね。
追記:
濃厚本舗は新たにハイドロキノン濃度10%の「ホワイトクリーム10」を発売しました。
こちらは純ハイドロキノンではなく、新安定型ハイドロキノンとなっています。
結局のところ、優れているのは純ハイドロキノンなのか? それとも新安定型ハイドロキノンなのか?
ますます分からなくなってきましたが、この問題についてはこちらの記事で取り上げています。
ハイドロキノンの美白効果とは
ハイドロキノンの働きについておさらいしておきましょう。
ハイドロキノンは肌の漂白に用いられる成分です。美白成分としては他にもアルブチン、コウジ酸などがありますが、これらの美白効果はハイドロキノンに比べると100分の1程度といわれています。それだけハイドロキノンの美白効果が高いということ。ハイドロキノンは、メラニン色素の生成を抑えるだけでなく、作られたメラニン色素を漂白する働きがあります。
医療用では5%濃度のハイドロキノン軟膏が用いられ、その対象は次の通りです。
- 肝斑(かんはん)…目や口のまわり、あごや額に左右対称に出るシミ。
- 雀卵斑(じゃくらんはん)…ソバカスのこと。紫外線の影響で濃くなったり数が増えたりする。
- 炎症後色素沈着…ニキビ跡やアトピー性皮膚炎で起きる色素沈着。
- 日光黒子(老人性色素斑)…中年以降の人の顔や手の甲、腕などに現れる。
ハイドロキノンの危険性
アメリカでハイドロキノンを使用するには医師の処方がいるそうです。それだけ取り扱いに注意が必要な成分ということ。日本では医療用は5%、化粧品は2%程度までとなっています。
気になる副作用ですが、医療用に用いる5%程度なら大丈夫という人もいますが、反対に2%でも危険性があるという人もいます。考えられる副作用は皮膚の一部の色が抜ける「白抜け」(尋常性白斑)です。
化粧品に含まれる2%程度のハイドロキノンは効果の面でも危険性の面でも医療用よりも低いはずです。しかし、化粧品は医師の指導を離れて使用されるので、間違った使い方もできてしまいます。使用する人のリテラシー次第では大変危険な成分になります。使用法や使用料を必ず守り、肌の調子を見ながら使用することが大切です。
濃厚本舗はどんな会社?
NOKOを販売する濃厚本舗についてですが、有名化粧品会社と比べると知名度で劣るというのが正直なところでしょう。
信頼できる会社なのかという点で心配に思う方もいらっしゃるかもしれません。公式サイトで会社概要をみると次のようになっています。
濃厚本舗の公式サイトと会社概要
NOKOの公式サイト:
https://shopping.geocities.jp/noko/
会社概要:
- 社名…株式会社ジュネスクレール
- 設立…2010年4月
- 所在地…兵庫県神戸市中央区磯辺通3-1-2
- 事業内容…化粧品の企画・開発および通信販売
設立は2010年とまだ新しい会社ですね。化粧品に特化し、特に通信販売に力を入れているようです。
ホームページには、化粧品の中でも40代以降の方を対象とするエイジングケアが得意分野だということ。
そして、
- 濃い
- 肌 実感できる
- リーズナブル
の3点を重視しているとあります。
そう言われてみれば、この3つのコンセプトの内、少なくとも2つはハイドロキノンクリームにもしっかりと当てはまりますよね。
有名化粧品会社と比較しての優劣はこれだけでは判断しかねますが、無数にある化粧品会社の中で差別化に成功しているのは確かでしょう。
私も、(そして恐らく貴方も)NOKOに興味を持ったのはリーズナブルで濃いから。このようにユーザーにコンセプトをしっかり伝え、商品イメージを定着させているのですから有望な会社ではあるのでしょう。
NOKO(濃厚本舗)の化粧品は他にもある?
NOKOは40代以降の人のエイジングケア製品が充実しています。なかでも美白は得意分野。ハイドロキノンクリーム以外に何があるのか、代表的なものを見てみましょう。
NOKOのビタミンC誘導体apps(アプレシエ)
水に溶かして化粧水にできる浸透力の高いビタミンC誘導体。
製品名:APPSパウダー
分量:3g(300ml分)
価格:3,456円
NOKOの化粧水
濃いビタミンC誘導体で透明感とハリ肌に導く化粧水。
製品名:C10ローション
分量:120ml
価格:2,052円
NOKOのトラネキサム酸配合ホワイトニングゲル
トラネキサム酸2%配合の薬用成分美白オールインワンゲル。
製品名:薬用ホワイトニングゲル
分量:150g
価格:1,680円
NOKOのブライトニングパウダー
ビタミンC誘導体100%10g。毎日のパック用に。
製品名:ブライトニングパウダー
分量:10g(200ml分)
価格:1,296円
以上はほんの一部ですが、ハイドロキノン以外にもビタミンC誘導体やトラネキサム酸といった代表的な美白成分を軸に製品ラインナップを展開しているようですね。ビタミンC誘導体については粉末・液体の違い、濃度の違いによって製品が細分化されています。配合する成分は高級化粧品と共通していますが、扱い方は詰め替え用シャンプーや詰め替え用洗剤を連想させます。化粧品を高級品としてではなく、日用品として普及させるための製品ラインナップと価格設定のように感じられます。
まとめ│美白効果は期待できるの?
NOKO(濃厚本舗)のホワイトクリームについてみてきました。
濃度は2%なので医療用の5%には劣ります。しかし、ハイドロキノン配合の化粧品で有名なビーグレンやアンプルールと比較しても濃度では劣っていません。仮に、濃厚本舗が提唱する純ハイドロキノンの説が信頼できるものなら、濃度だけなら優っている可能性があります。
メーカーの信頼性に関してはまだ新しいので有名メーカーに比べて見落としります。ただしリーズナブルさと濃度の高さについてはユーザーの信頼にこたえる高水準をキープし、エイジングケアに特化したラインナップで差別化に成功しているといえます。
化粧品の効果にとって成分は非常に重要ですがすべてではありません。他の成分とのバランスや、香りといった総合力が重要です。しかし、NOKO(濃厚本舗)のホワイトクリームを使用するなら、そういった付加価値の面に大きな期待を寄せるのは難しいでしょう。
まとめると次のようになります。
- ハイドロキノンそのものが持つ薬理的な効果は期待できそう
- その他の成分との配合比率によるプラスアルファ効果は期待できなそう
- 有名メーカーの製品にある香りの良さなどの高級感は期待できなそう
- 低価格なのでチャレンジしやすい
- 低価格なので継続しやすい
何はともあれハイドロキノンが含まれたクリームを継続して使用することで、シミやくすみの改善に成功する人は一定数いるでしょう。価格を見ても、化粧品を楽しむというより、日用品として消費する感覚に近くなります。「効くかどうか分からない付加価値や高級感はいらない。成分だけ入っていればいい」という人にぴったりです。ただしその場合でも、ハイドロキノンは危険性を伴う成分なので安いからと大量に使用するなどは絶対に控えなければなりません。
価格と濃度に魅力を感じた人は、肌の調子を見ながらお試しあれ。
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強力な美白成分の「ハイドロキノン」を配合した化粧品は沢山あるので、どれが良いの迷ってしまいますよね。
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2,000円台までで購入できるハイドロキノンを比較しています。
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