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ハイドロキノン10%の効果は本当?濃厚本舗のホワイトクリーム10

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濃厚本舗は、原料をそのまま売るかのような混じりっけなしの化粧品を売っている。

他メーカーなら高級化粧品に分類されるような豪華な成分が格安で試せるのが特長。

ここでは、そんな濃厚本舗から新たに発売された「ホワイトクリーム10」を取り上げる。

強力な美白成分として知られるハイドロキノンを10%も含んだ注目のアイテムだ。

濃厚本舗のホワイトクリーム10とは

濃厚本舗のホワイトクリーム10のスペックは次の通り。

  • 安定型ハイドロキノン10%配合
  • 8グラム入り
  • 2,380円

ご存知の方も多いかと思いますが、濃厚本舗にはハイドロキノン2%のホワイトクリーム(30グラム、1296円)があり、こちらの方が先に販売されていた。

一番の違いはといえば、ハイドロキノン濃度が2%→10%に大幅にアップしたこと。高濃度になったことで、内容量は少なくなり、値段は高くなっている。

そして、見逃してはならないのが、従来の「純ハイドロキノン」から「新安定型ハイドロキノン」に変化している点だ。

純ハイドロキノンから新安定型ハイドロキノンへの変化

ホワイトクリーム10が販売される前、まだ濃厚本舗には2%濃度のホワイトクリームしかなかった当時のことである。

このとき濃厚本舗は純ハイドロキノンの優位性を強調していた。

こんな内容だったと記憶している。

安定型ハイドロキノンにおいては、ハイドロキノンを安定させるための他の成分も含まれているため、濃度が同じだったとしてもハイドロキノンそのものの量は少なくなる。

反対に、純ハイドロキノンの場合は、安定させるための成分はあまり含まれていないので、濃度が同じだったとしてもハイドロキノンそのものの量が多い。確か、純ハイドロキノン2%と安定型ハイドロキノン5%が同等であるかのように受け取れる表現がされていたと記憶している。

つまり、安定型ハイドロキノンよりも、純ハイドロキノンの方が優れているというのが濃厚本舗の主張だった。

ところが、自社からも濃度10%のハイドロキノンクリーム(安定型)を販売するようになると、次のような見解に変っていた。

新安定型ハイドロキノンを10%配合したホワイトクリーム10の方がハイドロキノン濃度は高くなります。そのため、純ハイドロキノン2%配合クリーム(ホワイトクリーム)で満足されなかった方にはホワイトクリーム10(新安定型ハイドロキノン10%配合)をおすすめします。

 

 

純ハイドロキノンとは何だったのか?

これを見て、以前に純ハイドロキノンの優位性の説明に納得し、濃度2%のホワイトクリームを購入した人はどう思うだろうか。

「あれ? 以前は純ハイドロキノンの方が優れていると言っていたのに、急に新安定型ハイドロキノンの方が優れていると言い始めたぞ」

「結局、自社の主力製品を売り込めれば理由は何でもいいのか? ご都合主義なのか?」

と思ったかも知れない。

ひとつ言えるのは、主張が一貫していないのは確かだということ。この問題をどのように理解したらよいだろうか。

好意的に解釈する場合

ここからは全て憶測になる。

濃厚本舗の主張の変化を好意的に解釈するなら次のように言えるかもしれない。

純ハイドロキノンに優位性があるのは本当だが、あくまでもそれは2%くらいの濃度の場合に当てはまる。

濃度がそれほど高くなければ、酸化しやすいというハイドロキノンの性質もそれほど問題にならず、また純ハンドロキノンの肌への刺激も問題にならない。

ところが純ハイドロキノンを高濃度で配合しようとすると、酸化のしやすさや肌への刺激といったデメリットがメリットを上回るようになる。

そのため純ハイドロキノンは2%くらいの比較的低濃度の場合に優位性を発揮し、安定型の5%と比較しても劣らない効果を期待できる。しかし、安定型の10%と比較した場合は話は別で、ここまで濃度に差があると安定型の10%の方が優れた効果を発揮する。

と、こんなふうに考えることができるかもしれない。

販売戦略だった場合

別のケースを想像してみよう。

純ハイドロキノン2%は、本来ならば競争力の低いスペックだった。

しかし、逆転の発想で、「純ハイドロキノンの方が優れている!」と主張。圧倒的な低価格を武器に、競合ブランドに大勝利し、多数のユーザーを獲得する。

この販売戦略は大成功だったものの、ハイドロキノンの通販市場は高濃度化競争にシフトしており、濃度5%はもちろんのこと、濃度10%まで登場した。

さすがに2%と10%では差が大きすぎる。純ハイドロキノン優位説で挽回できる限度を超えている。われわれも高濃度路線にシフトしなければ勝負にならない!

そこで、「高濃度の新安定型ハイドロキノンの方が優れている!」と主張を変更。新たにホワイトクリーム10を投入し、圧倒的な安さを武器に、高濃度化競争が激化するハイドロキノン通販市場を席巻し始めた。

ハイドロキノン濃度10%のインパクトにより、スペックとコスパ重視のユーザーを獲得。さらに、2%のホワイトクリームを購入したユーザーに対しては、「古い方で効かなかった人も、新しい方なら効きますよ」と再度の購入を促すことができ一石二鳥。

というストーリーだったのかもしれない。

アマゾンの口コミに見るハイドロキノン10%の効果

純ハイドロキノンから新安定型ハイドロキノンへの華麗な転身について取り上げたが、これらは想像の域を出るものではない。

最後に、ホワイトクリーム10の評判について見ておこう。以下は、アマゾンのカスタマーレビューからの引用になる。

「他社製のを使っていましたが、これは安定型のせいかピリピリとした嫌な感じがほとんどしませんね。シミもまあまあ抜けてきました。これならリピありかなあと思います」

といった高評価がある一方で、

「他社製品に比べて効果がない印象です。みなさんと同様、本当に10%なのか疑問に感じています」

「ホワイトクリームで効果があったので、10%だったら、さぞかし!…と期待してましたが、全く変化ありません。まず、伸びが悪く使いづらい。皆さんが言われるとおり、ホントに10%かと疑われるのも無理なし」

というように、「本当に10%も入っているのか疑わしい」といった意見も。

いずれにしても、効果については実際に試してみる以外に確認のしようがありません。

個人的には、昨今のハイドロキノンの高濃度化が安全の観点から良いことのように思えないので、以前の2%のホワイトクリームの方が好きかな。

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