うっかり日焼けしてしまったときは焦りますよね。
急な外出の用事ができたり、日差しが想像以上に強かったり、注意していても防げないことはあります。そんなときどうしたらよいのでしょうか?
ここでは、日焼け後にできるケア方法について見てみましょう。
顔の日焼けの後のケア1.症状がない普通の日焼けの場合
日焼けは一種の火傷(やけど)のようなもの。「日焼けしちゃった!」という自覚はあるけれど、特に症状が出ていないときの対処法を紹介します。
- まずは冷やす…日焼けしたところは熱をもっています。水などで冷やしましょう。
- ビタミンC配合の化粧水を使う…これは日焼け後のシミやくすみを少しでも抑えるためです。
- 保湿する…日焼けをすると肌がダメージを受けやすくなります。保湿ケアでバリア機能を整えましょう 。
冷やすというのは火傷のときの応急処置と共通ですね。そのあとで、ビタミンCや抗炎症作用のある成分を配合した化粧水で肌に水分を与えます。
ビタミンCには炎症を沈める働きがあり、また、メラニン色素によってシミができるのを防ぐ働きもあります。浸透を高めるために、可能であればイオン導入を行います。イオン導入は美容クリニックで行われている施術の一つですが、イオン導入の機能のある美顔器を使えば自宅でも行えます。
顔の日焼けの後のケア2.症状がまだ軽い場合
日焼けの後で、ちょっとした症状がでているけれど自分でなんとかできる場合のケアについて見てみましょう。
日焼けによる「かゆみ」のアフターケア
日焼けした後にかゆくなることがあります。かいてしまうと肌を傷つけ、悪化したり傷跡が残ったりするのでやめましょう。
汗をかくとかゆみがひどくなるので、肌をこすらないようにタオルで汗を拭き取りましょう。また、衣類はできるだけ肌を刺激せず、汗を吸収しやすい生地がよいでしょう。かゆみが生じる環境を作らないことが大切です。
紫外線のダメージは肌を乾燥させます。肌が乾燥するとカサカサして、かゆみを感じやすくなります。ターンオーバー(肌の生まれ変わり)の周期が長くなる40代以降では、紫外線による肌の乾燥が回復するのに2カ月くらいかかるともいわれています。根気よく保湿ケアを続けましょう。角層の水分を肌にとどめておく働きのあるセラミド配合の化粧品を使うとよいでしょう。
日焼けによる軽い水泡のアフターケア
日焼けの後で軽めの水泡(すいほう)ができることがあります。気になるようなら皮膚科を受診してもよいですが、これくらいなら自分でケアしても問題ありません。
- 水泡のケア…清潔な針(安全ピンなど)で注意深く水を抜きます。
- 皮はとらない…水泡をつぶすとぺたんとなります。上の皮ははがさずに皮膚にぴったりくっつけておきます。
- ワセリンまたはステロイド軟膏を塗る…皮をやぶらないように、上からワセリンまたはステロイド軟膏を塗ります。
下記はやらない方が治りが早いと言われています。
- 消毒する…皮膚には自ら再生しようとする働きがあります。消毒をすると再生に必要な成分が流されてしまいます。
- 無理に乾燥させる…乾いていた方が治りやすいイメージがあるかもしれませんがこれは間違いです。乾燥すると肌の再生力が発揮されにくくなります。
ワセリンを塗るのは肌の乾燥を防ぐためです。肌がうるおっている湿潤環境は皮膚の回復を早めてくれます。
皮むけや痛いときは病院へ
広範囲に皮がむけたり、痛みがでるようなら医療機関の受診を検討しましょう。
顔の日焼けの影響
顔を日焼けすると肌にどのような影響が出るのでしょうか。代表的なものを見てみましょう 。
顔の日焼けの影響1.サンバーン
日焼けで肌が赤くなります。症状は紫外線を浴びてから8~12時間後にピークを迎え、水泡ができることもあります。
顔の日焼けの影響2.サンタン(色素増強)
紫外線の影響で肌が黒くなります。紫外線を浴びてから72時間後からメラニンが作られ始め、1カ月以上続くこともあります。メラニンが作られるとシミやほくろができることも。作られたメラニンがターンオーバー(肌の生まれ変わり)によって排出されるまでには数カ月かかります。
顔の日焼けの影響3.光線過敏性皮膚炎
紫外線や可視光線を浴びたことで湿疹や蕁麻疹ができます。日に当たったところにだけできるのが特徴です。
顔の日焼けの影響4.光老化
紫外線の影響で老化が進んでしまうのが光老化です。紫外線を浴びたときに作られるメラニンによってシミができのが老人性色素斑です。大多数のシミはこれに当てはまります。
紫外線の影響でシワもできやすくなります。乾燥小ジワとの違いは、紫外線によって肌のハリを保つコラーゲンが破壊されてしまうので、深いシワになる点。2分間日差しを浴びただけでも、コラーゲンの破壊が始まると言われています。
まとめ
ここでは日焼けしてしまった後のケアについて見てきました。
一度日焼けしてしまうと、紫外線の影響は肌に残ります。アフターケアをどんなにがんばっても「なかったこと」にはできません。
アフターケアの効力は、「何もしないよりはマシ」程度ともいわれています。
理想は、日焼けしてしまった後でケアするのではなく、しっかりとUVケアをして予防すること。どうしても日焼けを防げなかったときには、こちらを参考にケアをしていただければと思います。
肌荒れや乾燥を防ぐ日焼け止めの選び方や低刺激のアイテムについて詳しく解説しています。よかったらチェックしてみてください。