シミやくすみを防いで若々しい肌を保つにはUVケアは欠かせませんよね。
分かっているようで、実は誤解していることも多いのが日焼け止め。
日焼け止めを使って効果的にUVケアを行うにはどうしたらよいのでしょうか。
日焼け止めのポイント1.SPFとPAはシーンに合わせて選ぶ
ご存知の通り、日焼け止めの効果はSPFとPAで示されます。
数値が高い方がスペックは高いのですが、肌への刺激も強くなります。日焼け止めのスペックはシーンに合わせて選びましょう。
- 日常生活…SPF10~20,PA+
- 野外でのスポーツ…SPF10~30,PA++
- 炎天下でのレジャー…SPF30~50,PA+++
これくらいが目安になります。
日焼け止めのポイント2.高スペックアイテムを過信しない
例えば、SPF15とSPF30の日焼け止めがあるとします。
倍も数字が違うのですから、さぞかし効果に影響するだろうと思いますよね?
でも、実際には、
SPF15…紫外線を94%遮蔽する
SPF30…紫外線を97%遮蔽する
といった違いになります。
確かに、比較をすれば、数値が高い方が紫外線カットの能力は高いのですが、劇的に変わるわけではありません。これくらいの差であれば塗り方次第で逆転してしまうでしょう。
日焼け止めのポイント3.額と頬骨のところは重ねづけする
日焼け止めを使うときは、製品の説明に従い、適量をしっかり使いましょう。少な目にしていると、効果が十分に発揮されません。
指のハラを使って顔全体に伸ばし、塗り残しがないようにするのがポイントです。
さらに、日焼けしやすく、シミができやすい額や頬骨のところは重ねづけで厚く塗っておきましょう。
日焼け止めの目的は紫外線をカットすること。キレイな仕上がりにこだわりすぎると厚みがなくなり、効果が薄れてしまうことも。伸ばしすぎないようにして、多少のムラは気にしないようにしましょう。
日焼け止めのポイント4.紫外線カット効果のあるアイテムを併用
日常使いではSPF50、PA++++のような高スペックアイテムは必要ありません。
ここまで強力でなくても、紫外線カット効果のあるアイテムを複数使うことで、トータルでの効果を高めることができます。
乳液、化粧下地、ファンデーションには紫外線カット効果のあるものが少なくありません。上手に組み合わせることで、肌への負担を抑えながらUVケアができます。
この中で特に強力な紫外線カット効果を持つのがパウダーファンデーションです。リキッドファンデーションにも紫外線カット効果はありますが、密度の高いパウダーファンデーションの方が効果は高くなります。
日焼け止めのポイント5.パウダーファンデーションを上手に使う
上でもふれましたが、パウダーファンデーションは紫外線カット効果に優れています。
特にスペックが表記されていないものでも、しっかり塗ればSPF20程度はあると考えてよいでしょう。
また、パウダーファンデーションは、肌への密着が低く、刺激を与えないのが特徴です。日差しの強くない日なら、日焼け止めを塗らず、パウダーファンデーションだけでも十分に対策になります。日焼け止めを毎日しっかり塗ると肌への刺激になるので、ときには塗らない日を入れることで肌を休めることができます。
さらにパウダーファンデーションが便利なのは塗り直しができる点です。日焼け止めもできれば小まめに塗り直すのが理想的です。ただ、一度メイクを全部落とさなければならないので、働いていたりすると難しいのが実情です。その点、パウダーファンデーションなら化粧を落とさなくても、塗り足すことで紫外線カット効果を維持することができます。
日焼け止めのポイント6.刺激が気になる人は紫外線吸収剤を避ける
日焼け止めの成分には、
- 紫外線吸収剤…紫外線を熱エネルギーに変換する
- 紫外線散乱剤…紫外線を反射する
があります。
日焼け止めは肌の刺激になるので毎日連続して使用するのは避けたいところ。特に紫外線吸収剤は肌を刺激し、乾燥の原因になりやすい傾向があります。肌への刺激を避けたい人は、紫外線吸収剤フリーのアイテムを選ぶとよいでしょう。
ただし紫外線吸収剤とひとくちに言っても使われている成分はさまざまです。ある程度高級なアイテムに限りますが、紫外線吸収剤が入っていても肌が乾燥しないものもあります。気になるアイテムがあるときは、店頭販売で美容部員さんに相談してみましょう。
日焼け止めのポイント7.コスメ以外のアイテムも活用する
UVケアは特別なものとしてではなく、毎日当たり前のように行えるように習慣づけると続けやすくなります。
日焼け止めを塗るだけでなく、
- 日傘
- 帽子
- スカーフ
- サングラス
などで紫外線を防止しましょう。
服装については、白い生地よりも黒や紺の方が紫外線をカットしてくれます。
またサングラスは、目に紫外線が入るのを防いでくれます。目に紫外線が当たるとそれが脳に伝わって、メラニン色素を作る指令が出ます。こうなるとシミができやすくなるので、サングラスで防ぎましょう。
日焼け止めのポイント8.飲む日焼け止めも活用する
体内環境を整えることで紫外線の影響を受けにくくすることができます。
- ビタミンA…にんじん、トマト、ほうれんそうなど
- ビタミンC…赤ピーマン、レモン、パセリなど
- ビタミンE…うなぎ、青魚、ナッツ類など
- ポリフェノール…赤ワイン、ココア、黒ゴマなど
といった抗酸化力の強い栄養素を積極的にとりましょう。「飲む日焼け止め」として販売されているサプリメントを利用するのもよいでしょう。
日焼けした後であわててとっても間に合わないので、毎日の食事に取り入れる、サプリであれば外出前に飲んでおく、ことが大切。
日焼け止めのポイント9.日焼けしたらアフターケアをするく
一度日焼けしてしまうと、肌の中にその記憶が残ります。アフターケアをしたからといって「無かったこと」にはできませんが、ダメージを最小限にくいとめる工夫は必要です。
日焼けしてしまったら、
- 冷やす
- 保湿する
- ビタミンCを肌に与える
といったアフターケアを。
日焼けすると肌が乾燥しやすいのでしっかりと保湿。炎症を沈め、メラニンの生成を抑えるビタミンC配合の化粧水を使うとよいでしょう。
日焼け止めのポイント10.UVケアは年間通して行う
紫外線の量は日差しの強さに左右されます。でも、冬なら平気、曇りの日なら平気ということはありません。屋内にいても紫外線は窓ガラスを通じて入ってきます。1年365日間、夜以外は紫外線からは逃れられないので、コツコツとUVケアを続ける必要があります。
こうした努力の積み重ねが10年後、20年後の美肌につながると思えば、苦労も気になりませんよね。
肌荒れや乾燥を防ぐ日焼け止めの選び方や低刺激のアイテムについて詳しく解説しています。よかったらチェックしてみてください。