毎日のスキンケアで欠かせないのがUVケアと保湿ケアですよね。
乾燥肌や敏感肌の人なら、肌のコンディションを左右するこうした基本のケアを大切にしていることでしょう。
でも、ここに問題が!!!
保湿ケアはともかくとして、UVケアはそれ自体が肌の刺激になってしまうという問題です。
せっかく肌に良かれと思ってがんばっているのに、それで肌が乾燥したり荒れたりしたら本当い悔しい!
ここでは、乾燥肌の人のための日焼け止めの選び方を取り上げ、肌に優しいおすすめアイテムを紹介します。
乾燥肌の日焼け止め選び1.日常使いに強い日焼け止めは不要
日焼け止めを塗ることによるUVケアの目的はというと、とにかく紫外線をカットして日焼けやシミ・そばかすができないようにすることです。
その意味では、紫外線をカットする能力は高ければ高いほど良いような気がします。
しかし、ここには落とし穴が!
紫外線をカットする能力が高い日焼け止めは、えてして肌への負担も大きくなりがちという事実。
結論としては、
日常使いならSPF30、PA+++
くらいあれば十分。
それ以上のアイテムは乾燥肌、敏感肌の人にはかえって肌の負担になる可能性があるからです。
ご存知の通り、紫外線にはA波とB波があり、A波を防ぐ能力をSPF、B波を防ぐ能力をPAで表します。数値や+の数が多いほど紫外線カットの能力自体は高くなります。
SPF50といった強い紫外線カット能力を持つ日焼け止めもたくさん出ていますが、それらは海水浴やレジャー、野外スポーツといった特別なシーンで使うもの。日常使いでは、肌への刺激を抑えることを重視して、紫外線カット能力を少し落としてみるとよいでしょう。
乾燥肌の日焼け止め選び2.紫外線吸収剤は刺激が強い
紫外線をカットする方法には大きく分けて2つあります。
- 紫外線吸収剤によるもの…紫外線を吸収し、熱エネルギーに変換して放出する
- 紫外線散乱剤によるもの…紫外線を反射することで肌への影響を抑える
このうち、紫外線吸収剤はエネルギーを肌に放出するので刺激になり、肌を乾燥させることがあります。
乾燥肌や敏感肌の人が日焼け止めを選ぶなら、紫外線吸収剤を含まないか、または その割合が少なく、紫外線散乱剤をメインに配合しているものがよいでしょう。
なお、紫外線吸収剤が透明なオイルなのに対して、紫外線散乱剤は白いパウダー状の成分です。高濃度で配合しやすいのは圧倒的に前者。SPFまたはPAの数値が高いアイテムは紫外線吸収剤を多く配合している傾向があることを知っておきましょう。
乾燥肌の日焼け止め選び3.落としやすさを重視する
日焼け止めによる肌への負担を考えるときに見落としがちなのが、「落とすときの刺激」です。
落としにくい日焼け止めを使った場合、通常の洗顔では落としきれないので、強めのクレンジングを使う必要があったり、クレンジングの際にどうしても肌を強くこすってしまったりします。これが肌への刺激になり、乾燥や肌荒れの原因になることも。
日焼け止め選びでは落としやすさも重要になります。
ざっくり言うと、
お湯だけで落ちる<洗顔で落とせる<クレンジングが必要<強めのクレンジングでないと落ちない
の順に肌への刺激が強くなっていきます。
ここで注目したい成分が界面活性剤です。界面活性剤というと通常、クレンジングに含まれていて肌を刺激する成分としてあまりイメージが良くないですよね?
でも界面活性剤自体は悪者ではなく、肌を守るのに役立つこともあります。実は界面活性剤には成分を乳化させてクリーム状に安定させるという働きがあり、このようにして作られた日焼け止めはとても落としやすいのです。
日焼け止め選びでは、落としやすいクリームタイプというのもポイントになります。
乾燥肌の日焼け止め選び4.ジェル系を避ける理由
ジェルタイプの日焼け止めの魅力は、肌が何かに覆われているような皮膜感がなく、使用感がさっぱりしていること。
心地よい使用感の正体は、「ほとんどが水」という成分構成です。ところがここに落とし穴があります。ほとんどが水といっても、それだけでは紫外線吸収剤や紫外線散乱剤を上手く配合することができません。そこで、肌の刺激になる成分を追加することになります。
- エタノール…酒の主成分で揮発性が高く、蒸発する際に肌の水分を奪って乾燥させる
- DPG…洗顔料や乳液にも使われる安価な保湿成分。肌や目に刺激を与える
これらは乾燥肌、敏感肌の人が避けた方がよい成分です。そして、とかくジェルタイプにはそうした成分が配合されています。
乾燥肌の日焼け止め選び5.ウォータープルーフは振って混ぜるタイプで
日常使いでは必ずしも必須ではないものの、水に強いウォータープルーフを求める人もいるでしょう。
そうしたときは、使う前に「しっかり振る」必要があるローションタイプ、ミルクタイプの日焼け止めがおすすめです。
なぜしっかり振る必要があるのかというと、界面活性剤をあまり含んでいないために水分と油分が分離しやすくなっているからです。
しっかり振ることで一時的に水分と油分を混ぜ合わせますが、このタイプは肌に塗った後で水分が先に蒸発して油分が残る設計になっています。汗をかいても流れにくく、紫外線カット効果が持続するのは肌に油分が残るからなんですね。
乾燥肌におすすめの日焼け止め5選
日焼け止めで肌が乾燥しやすい人におすすめのアイテムを5つ紹介します。
低刺激で乾燥対策になることを基本に、オーガニック、美白ケア、エイジングケア、ファンデーションといった付加価値を持つアイテムを集めてみました。
刺激の強さ、機能性の高さはそれぞれ異なるので、自分に合ったバランスのものをチェックしてみてください。
【低刺激】ホワイティシモ UVブロック ミルキーフルイド│POLA
こちらはポーラの美白ケアライン「ホワイティシモ」の日焼け止め。低刺激処方を重視し、「2歳以上の幼児を対象として連用テスト済み」となっています。
肌を刺激する成分を決して見逃さず、容赦のないレビューをする美容化学者のかずのすけさんが自分でも使っているなど、その低刺激ぶりは折り紙付き。紫外線吸収剤は不使用で、紫外線散乱剤には金属アレルギーの心配がない酸化チタンが使われています。
口コミを見ると、乳液のようなテクスチャーで肌のトーンアップも期待できるようです。
ご覧のように紫外線カット効果は控えめですが、日常使いには十分でしょう。専用クレンジングが不要なのも◎
ポーラはお値段が高いイメージがありますが、こちらは3,780円(50g)で長持ちするのでコスパもいいです。
【オーガニック】エーデルワイスUVプロテクト│ヴェレダ
- SPF…38
- PA…++